GBR(Guided Bone Regeneration:骨再生誘導法)は、インプラント治療において骨の厚みや高さが足りない場合に行われる骨増生手術のことです。
インプラントを埋め込むための「土台」となる骨が不足している部位に、自家骨(自分の骨)や骨補填材[人工骨]を詰め、その上を「メンブレン」という特殊な膜で覆うことで、骨の再生を促します。
歯科の臨床現場や、インプラント体の互換性を検討する際にも非常に関わりの深い技術ですが、主なポイントを整理しました。
GBRの主な術式と目的
1. インプラント同時入法
• 骨の欠損が比較的小さい場合、インプラントの埋入と同時にGBRを行います。
2. 段階的埋入法(ソケットリフト/サイナスリフト等との併用含む)
• 骨が著しく不足している場合、先にGBRで骨を作ってから(数ヶ月の治癒期間を経て)、インプラントを埋入します。
使用される主な材料
• 骨補填材: * 自家骨: 患者様自身の骨
• 他家骨・人工骨: 吸収性の高いものから、スペースを維持しやすい非吸収性のものまで様々です。
• メンブレン(遮断膜):
• 吸収性膜: コラーゲンなどが主成分で、再手術による除去が不要です。
• 非吸収性膜: チタンメッシュなど。骨を作るスペースを強力に維持できますが、後で取り除く必要があります。
GBR後の注意点とリスク
• 術後の腫れ・痛み: 通常の抜歯よりも広範囲を剥離することが多いため、数日から1週間程度は強い腫れが出ることがあります。
• 膜の露出: 縫合した歯肉が開き、中のメンブレンが露出してしまうと感染のリスクが高まります。これが成功率を左右する大きなポイントです。
• 治癒期間: 骨がしっかり出来上がるまで、一般的に4ヶ月程度の待機期間が必要です。

