歯周病とインプラントの関係

歯周病になりやすい方が、インプラント治療で知っておきたいこと

「歯周病で歯を失ってしまった。インプラントにしたいけれど、また悪くならないだろうか?」

このような不安をお持ちの方は少なくありません。

結論からいうと、歯周病の経験がある方でもインプラント治療は可能です。ただし、歯周病の治療とその後のメインテナンスを特に大切にする必要があります。

歯周病とインプラント周囲炎には関係があります

インプラントは虫歯にはなりません。しかし、インプラントの周囲には天然歯と同じように歯肉があり、プラーク(歯垢)が付着すると炎症を起こすことがあります。

炎症が進行し、インプラントを支えている骨まで失われる状態が「インプラント周囲炎」です。

特に、過去に歯周病を経験した方は、インプラント周囲炎のリスクが高いことが報告されています。

そのため、インプラントを入れることだけを考えるのではなく、まず残っている歯を含めて口腔内の歯周病を安定させることが重要です。

歯周病には「なりやすい体質」もあります

歯周病は、単に歯磨きが足りないことだけが原因ではありません。

歯周病菌に加えて、遺伝的な体質や免疫・炎症反応、喫煙、糖尿病など、さまざまな要因が複雑に関係しています。

近年では、歯周病の発症や進行に遺伝的な要因が関係することも分かってきました。また、一部の遺伝子多型とインプラント周囲炎との関連についても研究されています。

ただし、「歯周病になりやすい体質だから、インプラントが失敗する」ということではありません。

現在の研究では、遺伝子だけからインプラントの成功・失敗を予測できる段階にはありません。

インプラントを長く使うために

大切なのは、治療前に歯周病をしっかりコントロールすること。そして治療後も、毎日のセルフケアと定期的なメインテナンスを続けることです。

特に歯周病の既往がある方では、

歯周病を治療する
↓
口腔内を安定させる
↓
インプラント治療を行う
↓
定期的にインプラントと天然歯を管理する

という流れが、インプラントを長く維持するために重要です。

インプラント治療は「歯を入れて終わり」ではありません。

これから先、残っている歯とインプラントをどのように守っていくのか。

そこまで考えて治療を行うことが、長期的な口腔内の健康につながります。

瀬良歯科クリニックでは、目の前の歯だけではなく、患者様のこれからの人生まで考えた歯科治療を大切にしています。

「歯周病だけれどインプラントはできるのか」「自分の場合は長く使えるのか」など、不安や疑問がありましたら、まずは現在のお口の状態を確認することから始めましょう。