無歯顎欠損[総入れ歯]のインプラント治療

無歯顎欠損、つまり上下どちらか、あるいは両方の歯が全部ない状態のインプラント治療は、いくつか大きな方法があります。
患者さんの骨量、予算、清掃性、固定式か取り外しかで選択が変わります。


1. インプラントオーバーデンチャー

入れ歯をインプラントで「支える」方法。

特徴

  • 2〜4本程度のインプラントで可能
  • 取り外し式
  • 比較的低コスト
  • 清掃しやすい
  • 高齢者にも適応しやすい

固定方法

  • ロケーター
  • マグネット
  • バーアタッチメント

下顎は特に満足度高いです。
総義歯が動く人にはかなり効きます。


2. All-on-4 / All-on-X

4〜6本程度のインプラントで、固定式の歯を支える方法。

特徴

  • 固定式で違和感少ない
  • 咬合力が強い
  • 即時荷重することも多い
  • 骨造成を減らせる設計が多い

デメリット

  • 清掃難度が上がる
  • 費用高い
  • トラブル時の影響が大きい
  • 上部構造破折やスクリュー緩みもある

最近は「All-on-6」など、少し本数増やして余裕持たせるケースも多いですね。


3. フルアーチ固定性補綴

6〜8本以上で長期安定性重視。

特徴

  • より自然
  • 力の分散が良い
  • メンテナンス性も設計次第で改善

ただし、

  • 骨造成が必要になりやすい
  • 治療期間長い

無歯顎で重要なポイント

骨吸収

無歯顎は特に上顎後方が厳しいです。

  • 上顎洞拡大
  • 骨幅不足
  • 下顎神経近接

などが起きやすい。


術前診査

  • CT
  • 咬合高径
  • 顔貌
  • 顎位
  • スマイルライン
  • 清掃能力
  • 全身状態


最近の流れ

高齢化で、

「完全固定式が絶対正義」

ではなく、

  • 清掃性
  • 修理容易性
  • 介護対応
  • 将来の再製作

を重視して、オーバーデンチャー回帰も増えてます。