CGF療法(Concentrated Growth Factors:濃縮成長因子)は、患者さん自身の血液から作る自己血液由来の再生医療材料で、歯科インプラント治療で骨や歯ぐきの再生・治癒をサポートするために使われます。

CGFとは

患者さんから少量の血液(通常10〜20cc程度)を採取し、専用の遠心分離機にかけて作製します。

血小板や成長因子(組織の修復・再生を促す成分)を高濃度に含んだフィブリンゲルが得られます。添加物を使わない完全自己血液由来のため、拒絶反応やアレルギーのリスクが極めて低いのが特徴です。

PRP(多血小板血漿)やPRF(多血小板フィブリン)の進化版とされ、ゲル状で扱いやすく、成長因子が比較的長く放出される点が挙げられます。

インプラント治療での主な活用シーン

• 骨造成(GBRなど):骨の量や質が不足している場合に、人工骨(骨補填材)と混ぜて使う。骨が再生しやすい環境を作り、インプラント埋入を可能にするケースが増える。

• サイナスリフト(上顎洞挙上術):上顎奥歯付近の骨が薄い場合に、上顎洞粘膜を持ち上げたスペースにCGF+人工骨を填入。

• インプラント埋入時:埋入部位を覆ったり、インプラント体に塗布したりして、オッセオインテグレーション(骨との結合)を促進。

• 抜歯即時埋入や抜歯窩の保護:抜歯後の傷の治癒を早め、骨吸収を抑える。

• 術後の治癒促進:腫れや痛みの軽減、治療期間の短縮が期待される。

骨が少なく従来はインプラントが難しいとされたケースでも、適応が広がる可能性があります。

期待されるメリット

• 自分の血液だけを使うため安全性が高い(感染・アレルギーのリスクが低い)。

• 骨・軟組織の再生を促し、治癒が早くなる傾向。

• 術後の腫れ・痛みが軽減されやすい。

• インプラントの安定性向上や成功率のサポートが期待される(系統的レビューでも有望な結果が報告されていますが、さらなる長期データの蓄積が望まれます)。

作製と使用の流れ(一般的なもの)

1. 治療当日に少量採血。

2. 専用遠心分離機で約15分処理。

3. できたフィブリンゲルを手術部位に填入・被覆・骨補填材と混合して使用。

院内で完結するため、手術の流れを大きく妨げません。

注意点・リスク

• 自己血液由来のため重大な副作用はまれですが、まれに炎症・腫れ・痛みが出る可能性があります。

• 効果には個人差があり、すべてのケースで劇的な結果が保証されるわけではありません。

• 採血が必要なため、血液疾患のある方などは適応外になる場合があります。

• 費用はクリニックにより異なり、保険適用外の自由診療であることがほとんどです。

インプラントを検討中で骨量に不安がある場合や、術後の負担を減らしたい場合に有力な選択肢の一つです。実際の適応や詳細は、歯科医師の診断が必要です。

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